感染症情報
風しん関連情報
風しんについて
風しんは潜伏期間が2~3週間(平均16~18日)で、発熱、首のリンパ節の腫れ、全身性の発疹の症状を呈するウイルス疾患です。麻しんに比べると感染力や症状が比較的軽い病気ですが、まれに脳炎などの合併症が起きることがあります。
また、妊娠初期の妊婦さんが風しんウイルスに感染すると、胎児が風しんウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、精神運動発達遅延等の先天性風しん症候群(CRS)児が出生する確率が高いことが知られています。
風しんの予防接種について
風しんに対する免疫が不十分な女性が、妊娠20週頃まで風しんウイルスに感染すると、胎児にも感染を起こし、先天性風しん症候群(心疾患、難聴、白内障等の障害)の子どもが生まれることがあります。
先天性風しん症候群の子どもの出生を防ぐためには、妊娠する前に予防接種を受けることが最も有効な予防方法です。
また、妊娠した女性への感染を防止するためには、周囲の方による妊婦に感染させない配慮(予防接種等)が必要となります。
1.定期接種(2回接種)を必ず受けましょう
定期接種対象者 1期:1歳児 2期:小学校入学前の1年間
詳細については、お住まいの市町村へ問合せください。
2.その他の年齢の方
医療機関で抗体検査を受けることで自身の免疫能を調べることができます。
なお、本県では妊娠を予定又は希望する女性で出産経験がない方(風しんの既往歴、ワクチン接種歴、
抗体検査歴のある方を除く。)を対象にした風しん抗体検査事業を実施しておりますので、
最寄りの保健所に御相談ください。また、各自治体独自で抗体検査事業を実施している場合がありますので、地域の窓口にご確認ください。
これまで風しんにかかったことがない方やワクチン未接種の方、抗体検査で十分な免疫がない方で、
特に、次の方は予防接種を検討してください。
・10代後半から40代の女性(特に、妊娠希望者又は妊娠する可能性の高い方)
(※なお、妊娠中の方は予防接種を受けることができません。また、接種後2か月は妊娠を避ける必要
があります。)
・妊婦の夫、子ども及びその他の同居家族
・30代から50代の男性(定期接種が1回接種もしくは未接種の世代)
※任意の予防接種の費用について助成をしている市町村もありますので、詳細については、
お住まいの市町村へ問合わせください。
家庭でできる予防法
予防接種以外の家庭でできる予防法として、次のことに注意していただきますようお願いします。
・帰宅時に手洗いやうがいをしましょう。
・発疹や発熱などの症状が現れたら、早めに受診しましょう。
・受診の際には、マスクを着用する、咳エチケットを守るなど、感染を広げないように注意してください。
参考1:風しんについて(愛知県)
参考2:風しん抗体検査について(愛知県)